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User’s Voiceお客様の声

自治医科大学附属病院様 インタビューオープンフェースマスクの使用を全病棟に拡大。
デバイスや手技の統一化により、
運用がスムーズになりました。

お話を伺った方

自治医科大学附属病院様 インタビュー

運用方法を統一し、安全性を向上

オープンフェースマスクを知ったきっかけを教えてください

松岡2018年の日本呼吸療法医学会学術集会の企業展示ブースで目に留まったのが最初です。大きな開口部があるにもかかわらず、酸素気流がダイレクトに鼻や口元に流れていることを知り、高い関心を持ちました。後日、当院ICUの看護師長に相談し調べてみると、オープンフェースマスクは既に呼吸器内科病棟や救命救急センターなど48部署中4部署で、約1年前より使用されていることがわかりました。

なぜオープンフェースマスクを全部署に導入しようと考えたのですか?

松岡当時、酸素マスクはオープンフェースマスクの他に、OX‒135(アトムメディカル)が全部署に、中濃度酸素マスクが3部署に導入され、部署ごとに管理されていたため運用の統一化が課題でした。(表1)
当院の理念に「患者中心の医療」「安全で質の高い医療」があります。オープンフェースマスクは装着したままストローで飲水ができたり、気管吸引や内視鏡処置ができたり、熱、湿気などがこもらないため曇りにくいなど、患者さんにさまざまなメリットをもたらします。また、安全面においてもCO2再呼吸の減少が期待できます。1L/分の低流量から投与可能なため、多くの病棟で運用できる汎用性の高いデバイスだと考え、OX‒135からオープンフェースマスクへの切り替えを検討しました。(図1)
オープンフェースマスクを全部署に導入し、中濃度酸素マスクと上手に使い分けることで酸素マスクの種類を絞り、部署ごとに偏りがあった運用方法と手技の統一を図りたいと考えました。

表1:酸素マスクに関する課題と検討

表1:酸素マスクに関する課題と検討

図1:オープンフェースマスクの評価

図1:オープンフェースマスクの評価

入念な準備が功を奏し、切り替えもスムーズに

切り替えはどのように進められましたか?

松岡当院にはディスポーザブルの医療材料を一括管理する部署がありません。そこでまず私が所属する透析センターの看護師長に相談したところ、看護副部長に説明する機会をいただきました。看護副部長は看護業務委員を担当していたこともあり、看護業務委員会で説明をし、OX‒135からオープンフェースマスクへの切り替えに賛同を得ました。
次に安全面の検討として、医療の質向上安全推進委員会、新規医療材料を審査する医療材料審査委員会で説明をしました。
私たちに与えられた時間は3~10分で、短時間で中核的な情報をいかに効率的に伝えられるか練習を重ねました。たとえば、看護部の業務委員会では、各マスクの特徴や酸素濃度の比較、安全性、切り替えのメリット・デメリットなどを中心に説明し、医療材料審査委員会ではこれらに加え、切り替えにより酸素使用量が削減され、コストダウンにつながる試算を提示しました。
その後は、医療用ガス安全管理委員会、外来診療運営部会議、入院診療運営部会議、中央手術部連絡会議を経て、最終的に病院長や看護部長が出席する診療代表者会議で切り替えが承認されました。透析センターの看護師長に相談してから半年が経過していました。

現場への周知で気を付けたことはありましたか?

松岡同じ酸素流量を投与したとしても、デバイスが変われば患者さんに投与する吸入酸素濃度も変わります。このような変更点を充分に周知しないまま切り替えを進めると、過剰な酸素投与につながる恐れがあるため、投与酸素量や適正使用を周知徹底する必要がありました。
しかし、当院には数千人のスタッフがいます。職員専用のポータルサイトの利用なども考えましたが、各病棟へ直接伝える方法が最も確実と考え、酸素マスクは使用しないという一部の診療科を除いたすべての部署に対し、2カ月かけて説明に回りました。安全面やマスクの特徴、さらにはMDRPU(医療関連機器圧迫創傷)予防にも貢献できるデバイスであることを伝えました。このような取り組みが功を奏し、順調に切り替えが進みました。
オープンフェースマスクは低流量から使用でき汎用性が高いので、ICUではオープンフェースマスクと人工呼吸器、救命救急センターはオープンフェースマスクと中濃度酸素マスク、一般病棟の約半分近くの病棟はオープンフェースマスクのみの使用というように、今では全病棟でオープンフェースマスクが標準使用となっています。(図2)

図2:酸素マスクの使用割合の変化

図2:酸素マスクの使用割合の変化

強い使命感と熱意が現場を動かす

導入後、スタッフや患者さんの反応はいかがですか?

岩本看護師など病棟スタッフの意識が大きく変わったと実感しています。酸素療法への関心が高まり、不明点は臨床工学部に問い合わせが来るようになりました。最近も酸素ボンベ関連の調査依頼があり、臨床工学部への信頼度が高まったように思います。

松岡先日は呼吸リハビリテーション担当の理学療法士より、酸素マスクの装着具合をみてほしいとの連絡を受け、病棟に行き患者さんと直接話をしました。酸素療法を通じてベッドサイドに伺うことはこれまでありませんでしたので、今回の取り組みで新しい経験ができています。

岩本その際、患者さんからは、オープンフェースマスクは装着したまま会話や飲水ができて便利だという感想をいただきました。

今回の取り組みを振り返ってみていかがですか?

岩本大学病院の使命の一つは、最先端医療の提供です。患者さんのQOL向上につながる医療機器を検証して導入することも大学病院の意義だと考えています。

松岡自治医大の組織の一員としての強い使命感が自身を動かしたのだと思います。多くの部門との調整は大変でしたが、私たちの活動によってデバイスの運用がスムーズになるなど院内の変化を感じ、充実感が得られました。

今後の展望をお聞かせください

松岡今回の取り組みで用度課とも密にコミュニケーションが取れるようになりました。今後も医療事故ゼロを目指して、物品、手技の標準化を推進していきたいです。

本日はお忙しいなか、ありがとうございました

(取材日:2020年7月22日)

自治医科大学附属病院様

自治医科大学附属病院様

1974年に北関東・栃木県の基幹病院として開院。「患者中心の医療」「安全で質の高い医療」「地域と連携する医療」「地域医療に貢献する医療人の育成」を理念に掲げ、大学病院、特定機能病院として高度な医療、先進的な医療を提供。
地域の病医院や地区医師会、行政と協力し栃木県の地域医療にも積極的に取り組んでいます。
診療科目数 47/病床数 1,132床(2021年9月現在)/栃木県下野市薬師寺3311-1

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