製品を使う人々の気持ちに
寄り添える技術者になりたい

技術開発部
2018年4月入社

S.O

Career Step

  • 入社のきっかけ

    小さな生命を救う仕事に惹かれて
    幼い頃、介護施設で車いすで移動したり、心拍計を身に着けて生活している方々を見て、医療機器に興味を持った。大学では電気流体力学現象を医療機器へ応用する方法を研究。アトムメディカルの説明会で超低出生体重児で生まれてきた子どもが元気に成長した姿を写した映像を見て感動。小さな生命を救う仕事に惹かれ、入社を決意した。
  • 0-1ヶ月

    半年間の研修がスタート
    本社で2週間、名刺の渡し方や社会人としての立ち振る舞い、部門理解などの研修の後、2週間浦和工場で生産現場研修。
  • 1-2ヶ月

    社内のいろいろな職種の仕事に同行
    営業に同行して病院を回ったり、物流センターやサービスセンターで製品がお客様のもとにわたる工程を知るなど、技術職以外の仕事を見ることができて刺激になった。入社してすぐにNICU(新生児集中治療室)に入り、小さな赤ちゃんたちが生きるために頑張っている姿に圧倒された。
    さらに、今度は2ヶ月間、技術職入社の社員は浦和工場で生産研修があり、製品に対する理解を深めるだけでなく、設計者の意図を考えながら製品の組立を行った。
  • 3ヶ月

    技術開発部に配属
    希望していた技術開発部に配属。7~8月の2ヶ月間は生産現場での研修。9月からいよいよ開発業務がスタート。新製品の開発チームに入り、現在は試作品を作り、医師や看護師から意見を頂いているところ。2年後の発売を目指している。
  • Q1 アトムメディカルへの応募、
    入社を決めた理由は何ですか?

    医師や看護師を陰で支える
    「医療機器」ってスゴい!
    女の子では珍しいと言われますが、幼い頃から時計やラジオを分解したり、工具を使って機械をいじることが好きでした。祖母が介護施設でボランティアをしていたので、よく遊びに行っていました。そこで、車いすで移動したり、心拍計などの医療機器を身に着けて生活しているお年寄りの方を見て「たくさんの医療機器のおかげで生活が支えられているんだな」と、初めて医療機器に興味を持ったのを憶えています。大学は機械工学を専攻し、医療機器の研究室に入り、電気流体力学現象を医療機器へ応用する研究などをしていました。医師でも看護師でもないのに、人の命に携わることができる『医療機器』ってカッコイイ!そのような想いがあって、就職活動でも医療機器関係の企業をメインに応募していました。
    アトムメディカルの会社説明会で、ある超低出生体重児で産まれてきた女の子の赤ちゃんのドキュメンタリー映像が紹介されました。映像の後半では、その赤ちゃんが元気に成長して大きくなった女の子が登場し「こんなに小さかった子どもがここまで大きくなれたのは、医師や看護師の方の献身的な治療と、それを陰で支える保育器などの医療機器があったからなんだ」と、感動しました。他社の就職活動では感じなかった、幸福感や使命感のような感情に包まれました。そして内定をいただけたので、すぐに入社を決意しました。
  • Q2 入社からこれまでの異動および
    担当業務についてお聞かせください。

    研修の半年間で、技術職以外の仕事を学び
    製品が市場に出ていく工程を知る
    入社時の同期は、私を含めて8人。最初の2ヶ月間は研修期間で、まずは本社で2週間、名刺の渡し方や社会人としての立ち振る舞い、部門理解などの研修をしました。その中にグループワークなどもあったので、同期との仲を深めながら、チームで仕事をすることの大切さを学びました。5月に入ってからまずは1週間の営業研修。私は技術職で入社したので、営業の仕事を見られるとは思っていなかったのですが、実際に先輩営業マンと病院を回ることで仕事理解を深めることができました。 それまでは、営業は「機械を買ってください」という仕事と思っていたのですが、実際には医師や看護師の方が困っていることを聞いたり、機械の調子を聞いて回っていたので、営業の仕事に対するイメージは覆りました。また、その時にNICU(新生児集中治療室)にも入りました。本当に小さな赤ちゃんたちが生きるために頑張っている姿に圧倒されましたね。
    その後は、物流センターやサービスセンターでの研修もありました。そこではどのようにして製品がお客様の元へ送られているのかということを学びました。アトムメディカルには「まごころ梱包」という考え方があります。製品を傷つけないように緩衝材を丁寧に入れているところを目にしました。製品が良くても傷ついて運ばれたら意味がない。製品を見届けるまでの気遣いというのも感じました。
    配属前の研修では、そんな風に技術職以外の仕事を見させていただき、とても刺激になりました。
  • Q3 入社後のギャップを教えてください。

    丁寧に指導してくださる先輩がいるのは
    本当に恵まれていることだと思う
    研修期間が終わり6月になると、いよいよ技術開発部での仕事がスタートします。
    7~8月の2ヶ月間は、生産現場での研修でした。組立作業は、じっくり製品に向き合う良い機会。組立てながら設計者の工夫をたくさん見つけることができ、製品を設計するポイントを学ぶことができました。また、同じ工場内に設計者本人がいるので、組立作業をしていて設計について疑問に思ったところをすぐに質問できるのも良い環境だったと思います。
    新入社員には一人ずつ教育担当がつくのですが、私の教育担当は女性の先輩。席も隣りなので何かあればいつでも相談できる環境。先輩は、私がわからないことがあって困っていると、仕事に追われて忙しいはずなのに、わざわざ手を止めて、私のほうに体を向けて「なに?どうしたの?」と話しかけてくださるんです。入社1年目で右も左もわからず不安でしたが、こんな風に丁寧に指導してくださる先輩がいる環境なので安心。本当に恵まれていると感じています。月に1度は面談も設けていただいています。普段から先輩には何でも話せるのですが、時間をとってもらわないとじっくり話せないこともあるので、とても助かっています。
  • Q4 大学時代の知識や経験で
    入社後活かせたことはありますか?

    保育器は医療機器ではあるけれど、
    赤ちゃんにとっては“おうち”のようなもの
    現在は、新製品の開発に携わっています。2年後の発売を目指して、医師や看護師に意見を頂いているところ。試作品を作り、それを持って病院を回って、医師や看護師に「こういったものは使えますか?」「どのような機能があったら便利ですか?」といってヒアリングしています。難しいと感じるのは、たくさん病院を回っていくうちに、意見が分かれること。両極端な意見が出てくるので、どうしたらいいんだろう、と。今はいただいた意見や傾向をまとめて、次のステップに向けて方針を固めているところです。
    私は、開発の仕事は、社内にこもってパソコンと向き合って設計したり、機械を作ったりするものだと思っていたので、設計者達が自ら病院に足を運んで直接声を聴けるなんて思っていませんでした。もともと、人とコミュニケーションをとったり、知らない世界を見ることが好きなので、病院回りはとても新鮮でした。しかも、看護師長さんだけにご相談するつもりだったのが周りの看護師さんも集まってきて、1時間以上みんなで意見を出してくださるんです。こんな風に親身になって看護師さんたちが開発の相談に乗っていただけたのは、長年アトムメディカルの先輩方が培ってきた病院との信頼関係があるからこそ。とても貴重な機会をいただけているので、その声をしっかり開発に反映していきたいと思います。
    以前、看護師さんから「保育器に入っている赤ちゃんやそのご家族の方はとても不安な気持ちになる」ということを聞きました。なので、保育器は医療機器ではあるけれど、“赤ちゃんのおうち”のように優しく包み込むような、安心できるような場所であってほしい、と。機能性や操作性は最重要ではあるものの、その先にいる赤ちゃんやご家族の気持ちに寄り添いながら設計できるような技術者になりたい。また、開発には男性が多いですが、分娩台や検診台などを使うのは女性ですので、女性目線で製品を開発していけたらいいなと思います。

学生さんへのメッセージ

私が就職活動の時に最も気になっていたことは「就職までに何を勉強したらいいのか」ということでした。大学では基礎的な知識は身につけてきたので、少しは役に立つだろうという気持ちがありましたが、実際に開発の現場に立ってみると、表面上の知識だけではどうにもならないことがたくさんあります。学生のうちから、教科書に載っているから、ではなく何でも疑問を持って「きちんと自分で考える」ことが大事だと思います。学べる環境に感謝して、単位をとるだけの勉強にならないように。

S.O

子供時代

モノを分解することが好き

ドライバー片手にいろいろなものを分解するのが好きでした。
分解して壊すだけ壊して、直せはしないので、よく家族に怒られていましたね(笑)。

あなたの元気の源を教えて!

動物に癒される

幼少の頃から動物が大好きで、家では犬を飼っています。また、大学時代から休日は動物園のボランティアを。お子様向けのザリガニふれあいコーナーの担当をしています。